膝がミシミシって音が鳴ることと症状の関係

動きやすさを追求しています。

宮城県仙台市青葉区の整体で理学療法士が筋膜調整を行うルーツの櫻井です。

しゃがむと膝がミシミシ言うんですよねと訴えがある方もいらっしゃいます。

こういった音は「捻髪音」と呼ばれています。

音の表現は色々ありますが、シャリシャリとかジャリジャリ、ギリギリ、パチパチとか聴くこともあります。

捻髪音は膝のお皿（膝蓋骨）とその下の関節（膝蓋大腿関節）の部分で起こっていることがあります。

お皿の周りで起こっている痛みを膝蓋大腿関節痛と呼びます。

聴きなれない音が鳴るとなんだか不安になりますよね。

今回は捻髪音の出る膝と膝蓋大腿関節の症状との関係をお伝えしていきます。

膝がミシミシって音が鳴ることと症状の関係は？

膝の捻髪音と痛みや身体機能などについて調査した研究がありましたのでご紹介します！

<参考文献>
de Oliveira Silva D, Pazzinatto MF, Priore LBD, Ferreira AS, Briani RV, Ferrari D, Bazett-Jones D, Azevedo FM.Knee crepitus is prevalent in women with patellofemoral pain, but is not related with function, physical activity and pain.Phys Ther Sport. 2018 Sep;33:7-11. doi: 10.1016/j.ptsp.2018.06.002.

痛みのない人でも3人に1人は膝に音が鳴っているみたいですね。

膝の前側に痛みがある人では、音が鳴っても鳴らなくても症状の程度は同じ。

鳴ったからヒドイというわけではないみたいです。

ちょっと詳しくみていきます。

研究の目的：膝の捻髪音と下記の関係を調査

• 信頼性を評価する（省略）
• 膝蓋大腿関節の痛みの関係を調査
• 自己報告式の検査で機能、身体活動、痛みの関係性を調査

膝蓋大腿関節に痛みのある女性165人と痛みのないの女性158人を対象に検査を実施。

検査内容：

• 膝の捻髪音があるかどうかの検査
• 膝の前側の痛みを評価（AKPS）
• 自己申告で検査の前の月で膝が一番ひどかった時の痛みの強さ
• 10回のスクワット後の痛み
• 10段の階段を登った後の膝の痛み

音の検査は、膝蓋骨上に手を置き、両脚のスクワットで90°になるまで膝を曲げて伸ばす間に検出できるかどうかで評価しています。

結果は先ほどお伝えした内容になります。

まとめ

膝の捻髪音（ミシミシ、シャリシャリとかジャリジャリ、ギリギリ、パチパチなど）は症状とどんな関係があるかお伝えしました。

音が鳴ると痛みが出やすいということはあるようですが、痛みのない人でも3人に1人は音が鳴っています。

音が出ている方は痛みが出やすいことがあるようです。

また音の有無で重症度が変わるということでも無いようですね。

症状の重症度は変わらないので、捻髪音を必要以上に恐れることなく、痛みが出ないグループに入れるようにケアをされることをオススメします！

症状のない人は症状が出ないようにお手入れを行いましょう！

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