動きやすさを追求しています。
宮城県仙台市青葉区の整体で筋膜調整を行うRootsの櫻井です。
膝蓋腱炎はジャンパー膝と同義で扱われることが多いです。
今回はその予防から対策までをお伝えしたいと思います!
膝蓋腱炎は「かっけ」の検査で膝の下を叩くと膝が伸びるときの叩く部分が痛みます。
運動中に痛かったり、押すと痛かったりします。
オーバーユース(使いすぎ)による原因が疑われ、特にバレーボールやバスケットボール、サッカーなどの急に方向を変える動き、ジャンプ動作、ランニングが多いスポーツで有病率が高くなっているようです。
そんなジャンパー膝についてお伝えしていきます!
ジャンパー膝なら受けるべき治療と予防
予防や再発予防にはオーバーユース(使いすぎ)による原因が疑われているというように、繰り返しかかる負担を軽減することが求められます。
症状がなかなか落ち着かなかったり、繰り返し出てしまう場合は膝に負担を与えてしまう動作を根本的に見直していく必要があります!
どういうことが発症しやすい要因なのかを知って、治療から予防にもつなげましょう!
治療については一般的にどんな治療が行われているか、その中でも論文の結果から筋膜への治療がオススメと考えます!
大腿四頭筋への筋膜マニピュレーションの治療効果
筋膜マニピュレーションという治療方法で行って論文が発表されています。どの筋膜調整でも良いというわけではありません。
膝蓋腱の痛みで苦しんでいる18人の患者を筋膜マニピュレーション法で治療した。
痛みの検査では治療前VAS67.8/100、治療直後VAS26.5/100、1ヶ月後ではVAS17.2/100であった。
結論:ジャンパー膝の痛みで苦しんでいる18人に筋膜マニピュレーションで大腿四頭筋の一部分の筋膜を治療した結果、治療直後から痛みが軽減し、1か月後も維持されていた。
痛みの程度をVASという0~100(0は全く痛くない、100は想像できる最も激しい痛み)で検査しています。
大腿四頭筋の一部分の筋膜に1回施術を行った結果、痛みの変化は下記の通りになりました。
- 治療前 67.8/100
- 治療直後 26.5/100
- 1ヶ月後 17.2/100
治療直後から痛みが大幅に減っています!さらに1回の治療で1か月後も痛みが減っています!
これで驚くところは、治療を受けた人は発症してから1か月から24か月の方々で、平均期間は8.6ヶ月でした!
発症してすぐの方だけではないということです。
治療を受けるポイントは、大腿四頭筋の中でも大腿直筋と外側広筋の間にある筋膜のポイントを治療することが大事ということです!
痛みが出ている部分からは離れていますが効いています!
このような筋膜への治療で長期的なお悩みでも解消していくチャンスがあるということですね!
この研究論文での考察は膝蓋腱(患部)は痛みを知覚される部分に過ぎないことと、大腿四頭筋の筋膜を治療することによって興味深い結果が得られることを述べられていました。
1回目からこうやって変化を得られる可能性がありますので、筋膜調整はオススメです!
膝蓋腱炎に有効な運動について
膝蓋腱炎を治療するための遠心性収縮トレーニングについては強く推奨され、遠心性収縮トレーニングの代わりに高負荷低速度の抵抗運動も推奨された。低強度のパルス超音波治療は治療結果に影響しない中道度の根拠があった。手術、硬化性の注射、および衝撃波療法については限られた証拠が見出された。
引用元: https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00167-011-1825-1
考察:運動トレーニングの特に遠心性(階段を下りる時のような太ももの筋肉が伸びていきながら膝が曲がる動き)訓練は、膝蓋腱炎で苦しむ患者のために選択する治療であると思われる。超音波は、膝蓋腱腱炎の治療として除外される可能性がある。
この論文ではジャンパー膝の治療に太ももの遠心性の筋トレを行うことが推奨されています!
また超音波による治療は微妙なようですね。
痛くなったらどんな治療がなされるといいのか
論文で効果が出ていたように、筋膜マニピュレーションによる治療を早いうちに受けられることをオススメします!
安静にしたり、痛みを抱えて運動している時間はもったいないと感じてしまいますね!
その他では、太ももの前ある大腿四頭筋の遠心性(階段を下りる時のような太ももの筋肉が伸びていきながら膝が曲がる動き)訓練が取り入れられているべきであると言われています!
スクワットなどでゆっくりと沈み込んでいくような動作です。
痛みなどで難しければ代わりに強い抵抗をかけてもらいながらゆっくり膝を伸ばすような抵抗運動を推奨されています。
超音波での治療は、膝蓋腱腱炎にはあまり効果的ではないようであるので、超音波のみしているという方はケアの仕方を検討する必要がありそうです。
筋膜への治療の考察にもありましたが、患部は痛みを感じている場所にすぎないということですので、痛みを生んだ原因ではない可能性があります。
そのため、超音波などの治療が効きにくいのかもしれませんね。
加えて、なりやすい人の特徴で当てはまる項目があればその部分もケアしておきましょう!
どんな人が発症しやすいかと予防について
ジャンパー膝を発症しやすい方には特徴があります!
発症して治ったあとや、繰り返し痛くなってしまう場合にも特徴がそのまま残ってしまっていることがあります。
この特徴をできるだけ解消しておくことで予防にもなるし、痛みが出ている方も解消することをオススメします!
<参考文献>
van der Worp H, van Ark M, Roerink S, Pepping GJ, van den Akker-Scheek I, Zwerver J. Risk factors for patellar tendinopathy: a systematic review of the literature. British journal of sports medicine. 2011 Apr;45(5):446-52.
結果:ジャンパー膝の発症には高い、中等度の関係性は見つからなかったが、弱い関係性が9つの項目であったと報告された。
- 体重
- BMI
- ウエストとヒップ比(メタボ体形は良くないということ)
- 脚長差(脚の長さの左右差)
- 足部アーチの高さ(低いアーチ)
- 大腿四頭筋の柔軟性(ふとももの前の筋肉)
- ハムストリングスの柔軟性(ふとももの後ろの筋肉が硬い)
- 大腿四頭筋の筋力(強い筋力)
- 垂直跳びのパフォーマンス(高く跳べる人)
上記のような結果でした。
結果から予防を考える
ジャンパー膝は体重が重かったり、ウエストが大きかったりすると負担がかかるのではないかということです。
体重を落としましょうということでしょうか。
脚の長さの差はどうにも変えられない部分と思いますので、中敷きなどで対応することになるでしょうか。
スポーツする方などで高機能の中敷きが欲しい方はこの中敷きがいいよというものはご紹介はしますので、ご連絡ください!
足のアーチが低いというと扁平足のような足と関係しているようです。
この場合も中敷きの対応になりますでしょうか。
スポーツシューズでは十分に支えられる中敷きは入っていないことが多いと思います。
大腿四頭筋とハムストリングスの柔軟性についてはストレッチをしていくことになると思います。
ストレッチは少し伸びるという強さで30秒×3セットを朝と運動後などに行ってもらうと良いかと思います!
10秒程度で終わらずにじっくりと伸ばしてください。
運動前にじっくりと時間をかけて筋肉を伸ばすと力が入りにくくなったりすることがありますので、動的ストレッチをお勧めします。
筋力が強い人や垂直跳びのパフォーマンスが高い人は、動作のフォームを気を付けましょうということになります!
具体的には着地動作で足首、膝、股関節、骨盤や背骨、頭までどのような姿勢になっていますか?ということを見ていきます。
全身を使って衝撃吸収していきましょうということをチェックしていきますが、これはなかなか難しい作業と思いますので、理学療法士の方など動作分析できる方にお願いしましょう!
ジャンパー膝で痛みを繰り返してしまう方などは特に気を付けましょう!
ジャンパー膝のまとめとルーツだからできること
予防について体重を落としてもらうことや、太腿のストレッチを行っていただくことはできると思いますので、個人で行ってもらえればと思います!
もちろん効果的な方法はRootsでも指導しております!
特に膝に負担の掛かりにくい動作を獲得してもらうように動作分析や修正するようなトレーニング方法を指導いたします!
これは個別状態に応じたトレーニングとなります。
脚の長さに差がある、アーチが低いという方は高機能の中敷きを扱う中敷き屋さんをご紹介します。
痛みについては、どんな運動がいいのかご指導させていただきます!
施術については今回ご紹介した論文にある方法と同じ筋膜調整で痛みへの対策を行っています!
さらに、膝に負担の掛かりにくい動作を獲得するために必要な筋力強化や力を出しやすいように筋膜調整を行っていきます!
早期に日常生活やプレーに復帰できるように一緒に頑張りましょう!
もし膝蓋腱炎(ジャンパー膝)でお悩みの方はお役に立てることがあるかもしれませんので、一度ご相談ください!
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