シンスプリントはランニングなどのオーバーユース(使いすぎ)でスポーツを行う方に多くみられる怪我の一つです。
同じ距離を走ったとしても、痛みが出る人と、まったく出ない人がいます。
この差はなんだろう?
って思ったことはありませんか?
あなたのフォームで繰り返し負担をかけたり、筋力や関節を動かせる範囲が関係している可能性もあります。
今回は足のどこに体重がかかっているかの特徴についてお伝えしていきます!
シンスプリントになった人は足のどこに体重が多くかかっているか
足にかかる圧で外側よりも内側の方が大きくなっているアンバランスさがシンスプリントの主な危険因子であった。
少し詳しくみていきましょう。
イギリスで男性歩兵468人の足底圧分布というどこにどれくらい足の裏に圧がかかっているかを見る検査を行って26週間経過を観察した研究です。
26週間のトレーニングで37人がシンスプリントを発症しました。
シンスプリントを発症したグループと発症しなかったグループで足のどこにどれくらいの圧がかかっているかを比べました。
その結果、足の内側に大きな圧がかかるようにバランスが崩れていることが発症に関係する主な危険因子であったことが示唆されていました。
シンスプリントになったグループでは、かかとの内側や母趾球側に多く体重がかかっていて、小指側の圧が少なくなっていました。
著者らは、このような足の圧の掛かり具合の変化はシンスプリント発症の最も強力な予測因子でしたと結論付けています。
立っているときは変わらないが、歩いたり走ると内側にかかる体重が増えてしまう
2019年の論文を追記しております。
シンスプリント患者では、立っているときのHeel-leg angleは対照群と似ているが、歩いているときのHeel-leg angleは高い(より外返しされる)が、内側中足骨領域の下の圧力は高く、COPはより内側である。
噛み砕くと、
シンスプリント患者では、症状のない人たちと比較しても立っているときの踵とふくらはぎにかけての傾きは変わらない。
しかし、歩き出すと踵とふくらはぎの角度がシンスプリント患者では増える(より踵が内側に倒れる)。
かかとがより内側に倒れて、母指球近くの内側に多く体重がかかってしまうということ。
動いている時だけそういった特徴が出てきますので、動いている時の足部のコントロールを変えなければいけませんね。
立っているときにアーチを持ち上げるようなインソールで本当にいいのだろうか?と考えさせられる論文。
かかとのコントロールをするにはどの筋肉が働く必要があるのか、
全身の中で足と膝、股関節、体幹などどのように動かせると負担が減るのかを考える必要があります。
母指球側に体重が多くかかっていると何が起こるかを考察
シンスプリントになったグループでは、かかとの内側や母趾球側に多く体重がかかっていて、小指側の圧が少なくなっていたということですが、どんなことが考えられるか説明します!
考えられることはやっぱり扁平足!
シンスプリントを予防しよう!発症しやすい人の特徴でもお伝えしていますが、扁平足のように土踏まずのアーチが低下すること(舟状骨の低下)はシンスプリントと関係があることが分かっています!
足を接地した瞬間、通常よりもかかとの内側に体重がかかりすぎて、外側に戻ってきにくいことがあります。
通常では踵の外側で地面に接地して、少し内側に体重が移動したら、股関節や体幹の動きで足の外側に体重が移動していきます。
しかし、内側に多く体重がかかったまま外側に体重が移動しにくく、母指球へ重心が移動していくと扁平足が完成していきます。
この連鎖を止めるためには、足が接地する前から股関節、体幹の動きにも目を向ける必要があります。
扁平足のようにアーチが潰れてしまうと、スネの内側の組織を過度に引っ張って刺激してしまいます。
それを繰り返すとオーバーユースと言われる使いすぎという状態になって行ってしまいます。
足の機能を高め、股関節、体幹の機能も改善していくことでシンスプリント部分の負担を減らしていくことが求められます!
なかなか治らないシンスプリントほど全身をチェックしてもらう必要が出てきます。
電気や患部だけのマッサージではなかなか治らない場合があるのはこういった理由がありそうですね!
まとめ
扁平足のように立っている状態から足のアーチが崩れて内側に体重が多くかかってしまう場合は注意が必要です!
ただし、アーチを安易に持ち上げるインソールは母趾(親指)が上に返す機能が制限されてしまう可能性があります!
運動学なども考慮された中敷きにしましょう!
扁平足であっても、足部がしっかりと機能できる状況かを確認してもらうといいでしょう。
シンスプリントでお困りのあなたは症状を早く抑えたり、再発しないように足のくせ、股関節や体幹までの機能を修正してもらうといいかもしれません!
シンスプリントに関係する記事をかブログにしていますので、こちらもご覧ください!
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歩き方と痛みについてお伝えしているブログもあります!
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