動きやすさを追求しています。
宮城県仙台市青葉区の整体で理学療法士が筋膜調整を行うルーツの櫻井です。
捻挫はスポーツの場面でも、日常生活でも何かの拍子に起こってしまう怪我ですね。
足首の靱帯損傷なので、たかが捻挫と軽く見ると痛い目に合う捻挫。
大会を控えているのに捻挫してしまった…
軽度の捻挫で1か月後の復帰に間に合うようにしたい。
早く足首の機能を戻したいなど、色々と悩まされる怪我です。
今回は捻挫後に早期に足首の機能を高めるためにできることはあるのか?
ということをお伝えしていきたいと思います。
足首の捻挫で早期復帰するための運動療法
捻挫とは、関節にかかる外力により非生理的運動が生じ、関節を支持している靭帯や関節包が損傷することです。足関節では図1の前距腓靱帯が損傷されることが最も多い病態です。
靭帯の損傷程度によって、捻挫の程度を三つに分けています。
靭帯が伸びる程度の損傷を1度捻挫、靭帯の一部が切れるものを2度捻挫、靭帯が完全に切れるものを3度捻挫と定義しています。
捻挫は関節の周りにある靭帯(特に前距腓靭帯)や関節包にダメージを受けることで起こると言われています。
捻挫はⅠ度では靭帯が伸びる。Ⅱ度では一部が切れる。Ⅲ度では靭帯が完全に切れるものと定義されています。
一般的に、捻挫した直後はRICEという処置を行うことが望ましいです。
RICEは下記のようになります。
- R:安静
- I:アイシング
- C:圧迫
- E:挙上
今回の記事は1-2度損傷のケースについてお伝えしていきます。
3度損傷はギプス固定を強いられ、復帰まで時間がかかってしまいますので、除外しています。
捻挫後はRICEに加えて早期から運動療法を行うと機能の回復が早い
結論
足首の捻挫後の最初の1週間に運動療法を取り入れた結果、標準的な機能的介入と比較して短期の足首機能が有意に改善されたという証拠が見つかりました。引用元: Effect of accelerated rehabilitation on function after ankle sprain: randomised controlled trial.
結論として、足首捻挫後の最初の1週間に運動療法を取り入れた結果、標準的な機能的介入と比較して短期の足首機能が有意に改善されたという報告がありました。
足首の組織の回復を妨げない範囲で運動療法(理学療法士などの専門家の下で行ってください)を行うと足首の機能が改善されやすいようです。
少し詳しくみていきましょう。
101人の足首捻挫でⅠ~Ⅱ度損傷の人を対象にして研究を実施。
➀標準的な保護、安静、アイシング、圧迫、挙上のケアを行うグループ
➁上記に加えて早期からの運動療法を行ったグループで効果を比較。
➀のグループは最初の1週間は上記の標準的なケアのみ。
➁のグループは標準的なケア受傷後の最初の1週間から運動療法を実施。
1週間以降から4週間は➀と➁のグループで同じ治療を受けた。
主な結果は、主観的な足首機能(下肢機能スケール)を調べた。
ベースライン時ならびに損傷後1、2、3、および4週間後と16週目に評価した。
足首機能の検査点数(100点満点)
治療前 1週間後 2週間後 3週間後 4週間後 4か月の時点
➀のグループ:35.8 → 52.1 → 61.8 → 69.1 → 71.9 → 98.4
➁のグループ:36.2 → 57.9 → 68.6 → 71.5 → 74.9 → 97.3
特に1-2週間のところで➁のグループの方が良好な結果だったということです。
4か月の時点では両方とも良好な回復具合のようで差はなかったようです。
まとめです。
捻挫後に早く足首の機能を回復させたいときには、受傷した直後から標準的な保護、安静、アイシング、圧迫、挙上のケアだけでなく、怪我をした組織を保護しながらの運動療法を行うことが大切です!
理学療法士などの専門家の下で、どんな運動を行っていけばいいかを確認しながら行ってくださいね!
無理に動いてしまうと靭帯に再びダメージを与えて回復を妨げてしまう可能性がありますので気を付けましょう!
捻挫の後のコンディショニングに筋膜リリース
足首の怪我は、関節の位置覚、バランス、筋肉の活性化、運動学、および神経筋のパターンの変化をもたらします。
ルーツでは上記でご紹介したように足首の機能を高めるエクササイズの他にも、筋膜リリースで調整を行っています。
3日前にサッカーで足首の捻挫をした方で、RICEをしっかりとされていました。
早歩きくらいでも痛みが出て、つま先立ちでも痛みが出ます。
次の週の大会に出たいんだけど何とかならないか?ということでいらっしゃいました。
そこで筋膜リリース!
足首の調整後はさっそく動画のようにジャンプしても痛みはなくなりました!