動きやすさを追求しています。
宮城県仙台市青葉区の整体で理学療法士が筋膜調整を行うルーツの櫻井です。
臼蓋形成不全の方、赤ちゃんの時に先天性股関節脱臼だったという方、変形性股関節症でお悩みの方などいらしております。
あなたはご家族に「赤ちゃんの頃に股関節脱臼をしたんだよ」とか、
医師に「骨盤側のカップの作りが小さい臼蓋形成不全です」と言われたことはありませんか?
臼蓋形成不全や先天性股関節脱臼は,変形性股関節症の発症の可能性が少し高くなってしまうことが言われています。
たくさんスポーツをしたり、一日歩き回ると股関節が痛くなってしまうということがありませんか?
痛む状態が続いて股関節に炎症を起こしてしまわないように早いうちからお手入れをしていくことが大切です!
変形が進行しないように痛みの出にくい股関節にしていくことで、進行予防するだけでなく、快適な毎日を送ってもらいたいと思います。
股関節の症状でお悩みであればメンテナンスを考慮すべき理由と、お手入れをするとどのように変化が出てくるかをお伝えしていきます!
臼蓋や股関節に不安のある方へのメンテナンス
まずはメンテンナンスの一例をご覧ください。
左が施術前、右は施術後です!
股関節を曲げられる範囲は15°ほど改善!
股関節を曲げながら内旋する可動域の低下(仰向けで股関節を90°に曲げる+内側に捻る角度の左右差)も無くなりました!
左右同じくらいの関節の動きになっています!
「こんな風に動くようになって嬉しい」ということでした!
まずはこのようにメンテナンスを行う重要性をお伝えした後に、どこに筋膜調整を行ったかなどをお伝えしていきます!
臼蓋形成不全や先天性股関節脱臼があった方は変形性股関節症のリスクが高くなる
臼蓋形成不全は股関節の骨盤側のかぶりが浅い状態のことをいいます。
かぶりが浅いと、股関節の一部に負担がかかりやすく、変形性股関節症になりやすくなってしまいます。
ごく初め(前期関節症)では関節がきゃしゃであったり変形しているだけですが、関節症がすすんで初期関節症になると、関節の隙間が狭くなったり(軟骨の厚さが薄くなる)、軟骨下骨が硬くなったり(骨硬化)します。
さらに進行期関節症、末期関節症となると、関節の中や周囲に骨棘とよばれる異常な骨組織が形成されたり、骨嚢胞と呼ばれる骨の空洞ができたりします。
最終的には体重がかかる部分(荷重部)の関節軟骨は消失し、その下にある軟骨下骨が露出します。引用元:公益社団法人 日本整形外科学会 「変形性股関節症」
林 靖人,村瀬鎮雄,勝又壮一,安岡晴海,藤井克之.股関節症の疫学.Hip Joint. 2001;27:194-7.
この研究で発表されていることは、1978〜1999年に受診した変形性股関節症患者5,618例において,股関節痛をはじめて自覚した年齢は平均37歳であり,そのうち先天性股関節脱臼の既往のあったものは平均30歳で,なかったものは平均43歳であったという報告です。
先天性股関節脱臼があった方も痛みを自覚する年齢が若くなっています。
理学療法ガイドラインにおいても、下記のように述べられています。*エビデンスは根拠のことで研究論文で報告されているということです。
- 臼蓋形成不全は,二次性股関節症の発症のリスクファクターとなるという中等度のエビデンスがある
- 先天性股関節脱臼は,変形性股関節症の発症のリスクファクターになるという中等度のエビデンスがある
臼蓋形成不全や先天性股関節脱臼は変形性股関節症に進行するリスクが高い
そのため該当する方は進行しないようにケアしておくことが大切になります!
股関節の痛みを出さないために
変形性股関節症は大腿骨寛骨臼インピンジメント症候群の関与も提唱されています。
これは、大腿骨頭か寛骨臼側または両側の軽微な骨形態異常が背景となり、大腿骨側と骨盤側がぶつかってしまうことで関節軟骨や関節唇に損傷をきたし得る病態とされています。
大腿骨寛骨臼インピンジメント症候群の特徴的な身体所見は下記のようになります。
- 鼡径部の痛み(股関節前面の痛み)
- 前方インピンジメントテスト陽性(股関節を曲げて内側に捻った時に痛みが出る)
- 股関節を曲げながら内旋する可動域の低下(仰向けで股関節を90°に曲げる+内側に捻る角度の左右差)
*これらは他の股関節疾患においても陽性となる頻度が高いので注意が必要です。
組織同士が挟まるようにぶつかることで関節軟骨や関節唇に損傷を与えて変形性股関節症に進行することのないようにケアすることも大切です!
これらを踏まえて、股関節を動かせる角度や筋力をしっかりと保っておくことで股関節自体にかかる負担を減らすことは重要なことなのです!
今回は先天性股関節脱臼だった方へのメンテナンスを行いましたのでご紹介します!
*許可を頂いております。効果は個人差があります。
右側のみ先天性股関節脱臼をしたことがある方へのメンテナンス
脱臼をしたことのある右側は股関節を曲げられる角度が写真のように減っています。
抱え込むようにしてもこの場所でストップしてしまいこれ以上曲がりません。
写真ではわかりませんが、先ほどインピンジメントの部分でお伝えしたように股関節を曲げながら内旋する可動域の低下(仰向けで股関節を90°に曲げる+内側に捻る角度の左右差)が右が少なくなっていました。
前方インピンジメントテストで痛みが出る方も多くいらっしゃいます。
関節の動きが制限されていると、しゃがんだり、下のものを拾う動作で股関節の動かせる範囲を使い切ってしまいます。
これ以上股関節が曲がりませんという姿勢でさらに体重がかかることを行うなどで関節軟骨や関節唇に損傷を与えてしまうことも考えられます。
そのため、まずはしっかりと関節を動かせる範囲を保っておく必要があります!
関節の負担を抑えるために筋力ももちろん大切なので、運動が必要な場合があります。
それでは施術です!
左が施術前、右は施術後です!
股関節を曲げられる範囲は15°ほど改善!
股関節を曲げながら内旋する可動域の低下(仰向けで股関節を90°に曲げる+内側に捻る角度の左右差)も無くなりました!
左右同じくらいの関節の動きになっています!
「こんな風に動くようになって嬉しい」ということでした!
股関節の動きですが、今回は骨盤周りの筋膜を調整することで改善していました!
股関節の問題であっても、痛みのある場所以外からの影響を受けていることも多くあります。
もちろん股関節自体もケアしますが、割合は患部外のことが多いです。
臼蓋形成不全と診断された股関節痛のある野球部の方のケース
高校生の野球部の方で、股関節の前側の痛みが段々強くなりお困りでした。
イスから立ったりなどの日常のちょっとしたことで股関節痛が出るので当然部活どころではありませんでした。
病院に行ったところ、右股関節の臼蓋形成不全でインピンジメントの診断を受けて、週3でリハビリ。
しかし、痛みは1ヶ月ほど変わらず、生活も困るほどでした。
色々と治療方法を探していたところルーツを見つけて下さり、筋膜調整を行いました。
初回からこのように股関節を痛みなく動かせる範囲が広がり、日常生活では問題の無いほどになりました!
部活復帰を目標にしていますので、大きな負荷に耐えうる筋力や股関節の状態を保つことが必要になりますので、その後もケアを続けることが必要になります。
しかし、今まで変化が無かった股関節に大きな1歩を踏み出すことが出ています。
マッサージやストレッチ、筋トレなど行ってみても結果が得られにくい方でも筋膜調整には可能性があります!
関節を大切に使って行くために
今回のように関節の動きを良く保っておくことはとても大切です。
股関節インピンジメント症候群という股関節の組織が挟み込まれてダメージを受けるというものがあります。
股関節の動きが狭いなかで、しゃがむ動作などで股関節の痛みを引き起こすことが増えると良くないことが起こります。
関節唇が損傷したり、関節周囲の組織に炎症が起こることです。
そうした損傷は変形性股関節症の進行に関わる可能性があります。
臼蓋形成不全と言われたあなたは変形性股関節症に発展していく危険性が少し高いので、ケアをしていきましょう!
脚を抱えたり、その状態から内側に膝を移動させたりして、関節の動きをチェックしてみてください!
動ける範囲が悪くなってきたと感じたらメンテナンスを受けられると良いと思います!
これで痛みを感じたら早いうちに痛みなく動かせるようにしていくことをお勧めします。
大切なお身体だからこそ、痛くなる前から予防しておくことが大切なのですね!
もちろん痛くなってしまってからも、このように関節を動きやすく調整することで症状が楽になることもあります!
しかし、痛みが出る前にケアしておくことが大切になります。
股関節の動きを広げるのと同時に筋力も発揮できることが大切
痛みが出ている状態では筋力も発揮しにくくなっていることも多いです!
股関節の痛みを出にくくなるためには関節の動きや筋力を整えるところからスタートです。
筋力で体重を支えられる上で、関節をしっかりと動かせることが重要になります。
変形の進行を予防したり、手術を回避するためにも筋膜調整でコンディションを整える事をご検討いただければと思います!
あなたの股関節のお悩みは改善されていますか?
変形性股関節症に有効なケア方法についてお伝えしているブログもありますので、ご覧ください!
臼蓋形成不全や先天性股関節脱臼で病院でのケアを受けたが症状が治まらない場合
病院に行ったけれども湿布や注射、痛み止め、電気、マッサージなどでは効果があまり感じられなくてお困りのあなた。
早く症状を改善していきたいあなたにはルーツで筋力、関節が動く範囲を調べ、筋肉や筋膜の状態を確認し調整することが大切になります!
頑固な症状は全身のつながりの中から出ているケースが多く、股関節周囲以外にも原因があって複雑になっていることから症状がなかなか改善しないのかもしれません!
お悩みのあなたはぜひ一度ご相談下さい!
股関節に変形などがあっても痛みもなく過ごしている方々がいますので、そうなるようにケアして行きましょう!
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