宮城県仙台市青葉区の整体で理学療法士が筋膜調整を行うRootsの櫻井です。
膝の前十字靭帯の手術後のお話です。
あなたは手術後の経過は上手く行っていますでしょうか?
歩く時に膝が曲がりにくくてぎこちなかったり、歩き方がぎこちないと言われたりしていませんか?
階段または着地動作などでなんだか不安!って思ったりしていませんか?
筋トレとか頑張っているけど、どうも上手くいかないというあなたは感覚に目を向けてもらうことも必要かもしれません!
前十字靱帯には感覚を受け取るセンサーがありますが、靭帯にダメージを受けると感覚を受け取る機能が落ちてしまいます。
手術したあと感覚の機能はどうなるかということと、感覚がどのようなことに影響を与えているかをお伝えします。
まずは筋膜調整と感覚を練習するとどうなるかもご紹介します。
前十字靱帯の手術後の方に筋膜調整と感覚調整した結果
ご本人に許可をいただいてご紹介させていただきます。ご協力ありがとうございます!
「小臀筋、梨状筋、大腿二頭筋、腓腹筋内側頭をゴリゴリ攻撃👊不思議なことに痛烈な痛みの後には快感が…M…ですかね(笑) 膝が曲がって歩容も改善‼️まさにGod hand 👍 感激&感謝💕」
手術後4週間ほど経過していたのですが、膝が固まる感じと膝を曲げられる角度が増えていかないということでした。
また、歩く時に膝が棒のようになって曲がりにくくなっていました。
普段リハビリで膝周りの治療を受けていらっしゃるので、そこは問題なし!
殿部から太ももの筋膜が特に硬くなっていました。
歩く時は膝だけではなく、股関節、足首、体幹など全身連動していますのでどのようにお身体を使えるかが大切になります。
股関節や足首を動かしやすいように筋膜調整を実施!
それだけでも膝が曲がりやすく、スタートよりも10°曲がってきました。
もちろん膝自体を触れればもっと曲がるかもしれませんが、病院でリハビリを受けているので、そちらにお願いします。
保険診療でできるところ、自費だからできるところのお互い良いところ合わせてお身体を良くしていくことが目標です!
ルーツにお越しいただく方に良く聞かれることですが、「病院でリハビリを受けていますが、問題ないですか?」と。
併用していただいて全く問題ありません。
さて、膝が動きやすくなっても、1か月間膝を棒のようにして歩いていると歩き方のクセが残ってしまうことが多くあります。
今回も歩いている時に膝の曲がりが少なくなっています。
歩いている時に膝が曲がらないところで、「膝を曲げて歩いてください」とアドバイスしても本人は自覚していないので、効き目はありません。
むしろ、股関節、足首、体幹をどのように連動して歩いてもらうかを注意していきます。
感覚もそちらに持っていきます。
変化させた瞬間、歩きやすく変わっていくことを良く経験します!
もし周りから変な歩き方になっていると言われるようであれば、膝以外の部分もチェックしてみて下さい。
もちろん膝の感覚も意識して高めてもらうことは前提としてあります。
筋膜調整を行って、感覚も調整していくと動きやすさが手に入りますよ!
この次からは膝の感覚についてお伝えしていきます!
前十字靱帯損傷の手術後の膝関節の位置覚はどうなるか
国際大会に出場するようなアスリートで調べた研究がありましたので、ご紹介します。
<参考文献>
Relph N, Herrington L. Knee joint position sense ability in elite athletes who have returned to international level play following ACL reconstruction: A cross-sectional study. The Knee. 2016 Dec;23(6):1029-34.
タイトル:前十字靭帯再建後に国際レベルに復帰したエリート選手の膝関節位置感覚能力:横断研究
結果:膝の怪我のないグループと比較して、前十字靭帯を再建したグループは膝関節固有感覚能力が低いことを示した。
国際大会に出場するレベルのアスリート(手術後1-2年ほど)でも膝の感覚は戻っていないということのようです。
少し詳しく見ていきましょう。
目的:国際的なパフォーマンスレベルに戻ったエリート選手に対する前十字靱帯損傷、再建およびリハビリが膝関節位置覚に及ぼす影響を検討すること。
方法:膝関節がどのくらい動いたかという位置覚を検査。目隠しをして、膝を動かされる状態で伸ばす、曲げる動きで確認された。
2つのグループを作って結果を比較した。
➀前十字靭帯再建の手術をしたことのある10人のエリート選手のグループ
➁10人のなにも問題ない膝のグループ
結果は感覚には差が残っていますよということです。
手術した膝と、その反対側の膝では平均で4.6°の差があったようです。
さらに膝の怪我をしたことのない選手とでは5°の差があったようです。
考察:前十字靭帯の負傷をして再建後にリハビリを受け、国際的なプレーに復帰したエリート選手は、膝の怪我のない群と比較して膝関節固有感覚能力が低いことを示している。
この感覚低下が長期的なパフォーマンスや二次的な怪我や再受傷の問題に影響するかどうかは不明です。
理学療法士は、運動に戻るときに運動選手を縦断的に監視する必要があります。
まとめると、膝の前十字靭帯を再建する手術をしたエリート選手は膝関節がどれくらい動いたかを感じ取る能力が低下しているということでした。
しかし、この感覚低下が長期的なパフォーマンスや二次的な怪我や再受傷に影響するかどうかは論文ではまだわからない状況ということです。
私は感覚調整も行いますので、病院で前十字靱帯再建術後の患者さんを担当していた時には感覚にズレが無いかを確認しながらリハビリを行っていました。
5°の差はアスリートには違和感であったり、同じようにプレーしているつもりでもうまくいったりいかなかったりという成功率の差にも出てくるかもしれません。
アスリートのようにトレーニングを積んでいなければもっとズレがあるのかもしれません!
感覚を受け取りやすく、筋膜で膝の周囲を調整して、感覚調整で感覚のズレを修正するとパフォーマンスの改善や、動きやすさやプレーの質の向上にもつながります。
もし気になる方は、専門家に感覚をチェックしてもらうか、ルーツにぜひ一度ご相談ください。
膝の感覚と機能についての研究
だいぶ前の研究ですが、ご紹介します。
結論:膝の感覚(位置覚)が良いと機能や満足度が良く、感覚が悪いと機能や満足度も悪いというような関係性があったということです。
<参考文献>
Barrett DS: Proprioception and function after anterior cruciate reconstruction. J Bone Joint Surg Br 73: 833-837, 1991.
ここからは論文を書いた作者が考えたことです。
膝がどれくらい動いているかや曲がっているかが分かりにくいために、患者は膝が不安定であると感じるのではないか。
前十字靱帯再建後の成功は、靭帯の緊張感や強さに直接依存するのではなく、むしろ感覚の回復の質に左右されるかもしれませんということでした。
前十字靱帯手術後の膝の感覚の影響まとめ
国際大会に出場するレベルのアスリート(手術後1-2年ほど)でも膝の感覚が戻りきっていないことが分かっています。
さらに、感覚の戻り具合は膝の機能や満足度と関係があります。
私も前十字靱帯の手術後のリハビリを多く担当しましたが、上手くリハビリが進まなかった方には感覚が鈍くなっていた方も多かった印象があります!
運動を頑張っても、どうもリハビリが上手く進まないというあなたは感覚をチェックしてもらってくださいね!
もし感覚が悪かったら感覚の訓練もしましょう!
動きやすさや状態が変わってきますよ!
前十字靱帯断裂後にルーツだからできること
前十字靱帯の手術を受けずに数か月後の大会に出たい!(膝をまた怪我する危険性があるので医師と要相談)
反対脚の怪我も予防したい!
手術後のリハビリがうまく進まない!
歩き方がぎこちない!
いつまでも膝が伸びない!
正座ができない!
という方を多く担当してきました。
あなたは病院に行ったけれども湿布や注射、痛み止め、電気、マッサージなどでは効果があまり感じられなくてお困りではありませんか?
早く症状を改善していきたい方などは、ルーツで筋力、関節が動く範囲を調べ、筋肉や筋膜の状態を確認し調整することや、生活習慣の見直しなどでお身体をケアしていくことでお役に立てるかもしれません!
お悩みの方はぜひ一度ご相談下さい!
前十字靱帯損傷で手術をしない場合はスポーツをどれくらいできるかという記事も書いておりますので、気になる方はご覧ください!
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