手根管症候群は手のひら側の人差し指・中指、さらに親指・薬指の半分にも痛みや痺れが出てしまうような症状です。
手が痺れてツライ…
力が入りにくくて生活で支障が出ている…
つまみにくい…
しばらく続いてしまうことがあります。
発症してしまう理由はハッキリとしたものは分かっていませんが、正中神経が手首の手根管という隙間を通る時に圧迫されてしまい症状が出ると言われています。
朝などに症状がひどくなることもあり、手を振ると楽になったりすることも。
神経の圧迫で指の筋力も低下して、特に親指のOKサインを作りにくくなってしまうこともあります。
つまむような親指を使う手の作業が大変になってしまったり…
神経の問題がありますので、まずは病院で治療方針を決めてもらうことが大切になります。
様子を見ましょうと言われたなら、できることは痛み止めや電気をかけるだけではありません!
手根管症候群の手術をしない施術について一歩踏み込んでお伝えしていきます。
手根管症候群は筋膜マニピュレーションなら1か月で痛みを減らす
2014年に手根管症候群に対する筋膜マニピュレーションの効果について発表された論文があります。
筋膜マニピュレーションを受けたグループは、主観的な痛み知覚の減少と、治療終了後および3か月後の調査終了時に評価された機能の増加を示した。
レーザー治療を受けたグループは治療終了時に機能の改善を示したが、3か月の追跡調査までは持続しなかった。
筋膜マニピュレーションを受けたグループは、痛みの減少が得られて、手の機能も治療終了した3か月後のまで改善されていたということです!
レーザー治療のグループでは治療終了時に機能の改善を示したが、3か月の追跡調査までは持続しなかったようです。
上記の論文から改変しました。
*痛みの強さ:10が想像できる最も激しい痛み、痛みなしは0
電気生理学的検査で手根管症候群と診断された42名(女性29名、男性13名)を対象に筋膜マニピュレーションを受けるグループと低出力レーザーによる治療を受けるグループに分けて比較を行われました。
治療は週に1回で全部で3回実施。
筋膜マニピュレーションのグループは治療終了後から痛みが減って3か月後も保たれています。
筆者らは筋膜マニピュレーションは手根管症候群の有効な代替治療法ですということを結論付けていました。
この方法は肩から手までの広い範囲を筋膜マニピュレーションを行っています。
手の症状であっても、患部だけへの治療では解決しにくいのではないでしょうか。
どうして変化が出やすいのか?
2019年に発表された論文があります。
これは顕微鏡と超音波で手根管症候群の問題となる正中神経と筋膜の様子を確認した研究です。
正中神経は孤立した構造物ではなく、筋膜構造物と完全に接続していることが観察された。
正中神経が筋膜と繋がりがあることが観察されています!
筋膜の不具合が正中神経の不調につながることも考察されます。
だから筋膜にアプローチすることを行っております!
週1回の施術で痛みを落ち着かせていきましょう
筋膜マニピュレーションは肩から手までの広い範囲に実施しています。
手の症状であっても、患部だけへの治療では解決しにくいのではないでしょうか。
本当の原因はどこにあるのか丁寧に見つけていく作業が必要になります。
ルーツでは論文と同様の手技で施術を行っていきます!
手術は最後!まずは手術をしないできることから
病院で診断の結果、母指球がやせてしまうような神経へのダメージが強い場合、または腫瘤が原因であれば手術が行われます。
そうでなければまずは手術せずに様子をみていくことになります。
手術をするにもリスクが存在しますので、主治医とよく相談の上決めることになります。
治療の失敗と合併症は、すべての手根管をリリースする手術の1%から25%で発生していた。
引用元: Evaluation and Treatment of Failed Carpal Tunnel Release
上記の2012年の論文によると手術による治療の失敗と合併症は、1%から25%で発生するということなのです。
血腫、感染症、皮膚壊死などの合併症や症状が続いてしまうこと、再発なども起こりうるということです。
こういった背景もあり、まずは手術をせずに治療をすることが勧められます。
ご料金と施術時間
1回 10,000円(税込み)
*クレジットカードはご利用になれませんのでご注意ください。
施術時間の目安
・90分(初回:カウンセリングと検査30分、施術50分、セルフケア確認10分)
1回の施術時間が長くかかってしまいますが、なるべく少ない回数で症状を改善したいと思っています!
*できるだけ早く良くなってもらいたいので、回数券はありません。毎回、最善を尽くします。
研究をされたカーラ先生とマルコ先生から筋膜マニピュレーションを教えてもらいました
論文を作成したカーラ先生(イタリアの医師)は真ん中です!
ちなみに、この論文の2番目の著者であるMarco先生にも筋膜マニピュレーションを教えていただいております!
右側がMarco先生です!私は真ん中です。
まとめ
手根管症候群は神経の状態によっては早期に手術が必要な場合があるので、病院で診断してもらいましょう。
経過を見るということになれば痛み止めや安静にするという以外に、筋膜マニピュレーションが論文で有効と言われています。
症状が治まらずにお悩みならこれ以上悪化する前に筋膜を整えて楽にしていきましょう!
今すぐご相談ください!
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