膝の人工関節置換術を受けられる方は年々増えています。
手術後はかなりの方が痛みが取れてきて調子も良くなっていきます!
しかし、一部ですが時間が経っても多少の不調が残ってしまうケースもあります。
手術後は思うようにリハビリが進まなかったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
膝の関節は交換したのにまだ症状が残るのはなぜなのでしょうか?
それは膝以外からの影響を受けているからかもしれません!
痛みが残る、膝が伸びにくい、歩く時に膝が動きにくい場合には筋膜リリースが良い理由をお伝えしていきます。
膝の人工関節置換術後のリハビリに筋膜リリースを取り入れた結果
2018年に研究論文が発表されており、下記のように結論付けられています。
筋膜リリースは人工膝関節患者の筋活動を向上させ、痛みを減らし、膝の可動域を改善した。このように、筋膜リリースは人工膝関節後のリハビリテーションの有用な資源である。
人工関節後の方に筋膜リリースを行うと痛みが減って、膝を伸ばしやすくなるということなのです!
少し詳しくみていきましょう。
人工膝関節を行った患者さんで、膝が伸びずに硬くなっている方を33名集めて研究されています。
筋膜リリースを殿部~太ももの裏、ふくらはぎ、足の裏まで実施した1回での結果です。
関節の可動範囲は11.9%(5.72°±6.27)改善、
8人の患者さんで56.9%の痛みが減少したということなのです!
関節を取り換えたあとで不調はどこからきていたのでしょう?
膝が伸びないことと痛みが残る理由
下記の写真は変形性膝関節症で手術の日程も検討していた方です。
筋膜リリースを行うと膝が伸びてきました。
幸いなことに痛みは今はほとんどなく、痛める前と同じように生活できています!
当然ですが、筋膜リリースでは関節の変形自体をその場でどうすることもできません。
でも膝が伸びてきたということは、関節以外からの影響も膝を伸びにくくしていた原因の一つとしてあったということです。
ここから先は膝は伸びにくいので関節や関節の周りの問題があるのだと思います。
もし、この方が筋膜リリースをせずに手術をしていたらどうなっていたでしょうか?
何が言いたいかというと、
関節を取り換えても膝以外の場所に残っている筋肉や筋膜の不調は残っている可能性があるということなのです。
だから論文のように筋膜リリースをしていくと関節の可動範囲が増えたり、痛みが減ってくれることがあるのだと考えています。
もし、人工関節をしたけれども不調が残っている、レントゲンは問題ないし、炎症も治まっているけど、痛みが残っているなら一度ご相談ください!
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お悩みの方はぜひ一度ご相談下さい!
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